1974年 秋のフランスの田舎 西村計雄
西村計雄画伯65歳 SM 油彩 2024/11/26落札
きれいな色彩の小品である。
画伯の作風からいえば、本作はかなり写実の部類にはいるのではないかと思える。
並木の遠近感もあり、一般の人がみても違和感なく理解できる作品ではないだろうか。
しかし普通の風景画に見えて、その彩色や筆づかいは、やはり「西村計雄」のものであることをこの絵は語っている。
今までに紹介させていただいたように、けっこう個性的な絵を集めてきているのに、なぜ今更おとなしめの絵を購入したのか・・・それはこの絵がきれいだったからもあるが、決め手は持っていなかった1974年作だったからである。西村計雄の作品は画面にすべて二桁で制作年が入れられており、イヤープレートのように集めることも出来るのである。
画伯がフランスに渡った1951年から亡くなられた2000年まで全50年のうち、今手元にあるのが28年分(年によっては複数枚あるため)、まだ手に入れていないのが22年分となっている。どうしてもコンプリートを目指しているわけではないが、それも少しだけ意識しながら少しずつ集めていきたいと思っている。
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